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SES面談の逆質問・上級者向け|アピールのおかわりにつなげる会話例

逆質問を、相手の課題を聞いて自分の実績を再提案する機会に変える上級者向けガイド。採用面接・案件面談それぞれの会話例と、会社を見抜く質問だけに頼る落とし穴を解説します。

SES面談・客先面談・案件面談
公開日: 2026-09-16更新日: 2026-09-16

逆質問は、アピールのおかわりチャンスです。 相手が求める仕事や困っていることを聞き、回答に合う自分の実績を短く伝える。そこまでつなげると、自己紹介では伝えきれなかった貢献を提案できます。

この記事は、質問を用意できた人が、**「質問 → 相手の回答 → 関連実績の再提案」**へ進むための上級者向けガイドです。話術の難しさではなく、相手の話を受けて提案を変えられることを重視します。

まず聞く項目を整理したい方は、基本編のSES面談の逆質問リスト|案件・体制・稼働の確認例からご覧ください。

上級者の逆質問は、聞いた後の一言まで用意する

「どんな仕事を担当しますか?」と聞き、「分かりました」で終わる。これでも情報は得られます。ただ、自分がその仕事にどう役立つかは、相手の想像に任せたままです。

一歩進めるなら、相手の回答から業務・工程・課題を拾い、自分が実際に担当したことと結びつけます。

  1. 任される仕事や、重視していることを聞く。
  2. 相手の回答を最後まで聞く。
  3. 近い実績と、自分が担当した範囲を一つ伝える。
  4. 今回も貢献できる部分を短く示し、相手に話す番を戻す。

用意するのは、どんな回答にも押し込む長い自己PRではありません。案件に合いそうな実績を、必要に応じて取り出せるようにしておきます。

会話例:採用面接で「どんな案件が多いですか?」から再提案する

以下は、Java・Spring Bootの基本設計経験がある人を想定した会話例です。自分が実際に経験した内容へ置き換えて使ってください。

応募者:「御社では、どのような案件や担当工程が多いですか?」

採用担当:「流通業向けのJava・Spring Bootによるシステム開発で、基本設計から担当する案件が多いです」

応募者:「私も流通業向けの受発注システムで、基本設計を担当しました。経歴書では詳しく触れていませんが、業務担当者への仕様確認と、例外処理の整理も経験しています。そうした案件であれば、設計段階の認識合わせから貢献できます」

「Javaの経験があります」という自己紹介を繰り返すだけでなく、相手の回答を受けて、業界・工程・具体的な担当作業を追加しています。聞かれなかった経験も、相手の仕事に関係する形なら補足する理由ができます。

経歴書やスキルシートに書いていないことを話す場合も、記載内容と矛盾しない実績に限ります。チームの成果を自分一人の成果として話したり、補助した作業を主担当だったように説明したりしないことが前提です。

会話例:案件面談では、今回の役割から経験につなげる

採用面接では会社が扱う案件の傾向を聞けますが、案件先との面談では、今回任される仕事に絞る方が提案につながります。

エンジニア:「参画した場合、最初に私へ任せたいと考えている作業は何でしょうか?」

案件担当者:「既存APIの改修です。仕様が資料に残っていない部分があり、影響範囲の確認にも時間がかかっています」

エンジニア:「スキルシートの2番の案件で、既存コードとログから仕様を確認し、APIの改修を担当しました。その際は、関連する呼び出し元とテスト項目を整理してから変更しています。今回も、影響範囲の確認から対応できます」

単に「APIが書けます」と伝えるより、相手が困っている作業に近い経験を示せます。

コードレビューについて聞く場合も同じです。「どのような点を重視していますか?」への回答がテストの不足なら、実際に担当したテスト整備の経験へつなげます。相手の回答が別の内容なら、用意した話を無理に続ける必要はありません。

相手を疑う逆質問が、ブラックな会社を選ぶ逆効果になる

商流は?」「直近の退職率は?」と聞くこと自体が悪いわけではありません。働く先を判断するために、確認したい情報はあります。

山田がアンチパターンだと考えるのは、相手を疑う質問で会社をふるいにかけた結果、誠実な会社との機会を失い、平気で嘘をつく会社を選んでしまうことです。

その見立ては、次の流れです。

  1. まともな会社には、評価を下げられてしまう。 相手を疑い、試すような聞き方が続けば、一緒に仕事をする相手としての信頼を築きにくくなり、見送りにつながります。
  2. 平気で嘘をつく会社は、耳当たりのよい回答ができる。 実態が伴わなくても、応募者が聞きたい答えを返すことはできます。
  3. その回答を信じると、選別が逆に働く。 誠実な会社には落とされ、都合のよいことを言う会社だけが残る。ブラックな会社を避けるつもりが、そうした会社にしか入れなくなる方向へ、自分で選択肢を狭めてしまいます。

これは、特定の質問をした人が必ず落ちるという法則ではなく、山田が問題にしている逆質問の使い方です。商流や退職率の確認そのものより、疑うことに面談の時間を使い、相手に自分を選ぶ理由を渡せないことを見直してほしい、という考え方です。

見抜くために試すより、良い会社に選ばれる準備をする

山田の勧めは、疑う質問を磨くよりも、まともな会社に受かるための努力へ時間を使うことです。相手の仕事を理解し、自分がどこで貢献できるかを具体的に伝える。そのために逆質問を使います。

また山田は、良い会社らしさは、疑う質問を投げなくても普段の会話や対応の雰囲気に表れると考えています。仕事内容や期待する役割をどう説明するか、こちらの経験をどう聞くか、分からないことや難しい条件をどう扱うか。会社を試す一問だけでなく、そうしたやり取り全体から相手を見ます。

雰囲気だけで雇用条件を判断するという意味ではありません。必要な確認は行いながら、面談では「この人と仕事をしたい」と思ってもらえる実績と貢献を伝える。冒頭の会話例のように、相手の回答を受けて提案を追加することが、アピールのおかわりになります。

関連する山田元康の発信:Xの投稿①Xの投稿②

条件確認と実績の提案は、相手と目的を分ける

場面確認する内容・相手
採用面接会社の案件傾向や期待する役割を聞き、自分の経験を提案する。雇用条件や会社の実態は採用担当へ確認する
案件先との面談今回の担当作業・課題・期待役割を聞き、類似実績を提案する。商流や契約条件の確認・交渉は所属会社の営業へ相談する

必要な条件確認を諦めるという意味ではありません。判断に必要な情報は、回答の根拠や資料も含めて確認しながら、提案の時間も確保します。

再提案できる実績がないときは、無理につなげない

相手の回答を聞いて、近い経験がなければ、その場で実績を作ってはいけません。

「その領域の実務経験はありません。関連する経験は○○までです」と範囲を示すか、理解できたことを短く確認して終えます。関係の薄い武勇伝へ持ち込むより、相手の話に沿って答える方が会話になります。

近い経験がある場合も、一度に何件も話す必要はありません。一つの実績を短く伝え、相手が詳しく聞きたい様子なら補足します。

面談前に、質問と実績を一組だけ準備する

まずは、次の組み合わせを一つ作ってみてください。

  • 聞くこと: 今回、最初に任せたい仕事は何か。
  • 取り出せる実績: 近い案件の番号、自分の担当範囲、工夫したこと。
  • 伝える一言: 「その作業でしたら、○○で△△を担当しました。□□の部分で貢献できます」。

回答を決めつけて暗記するのではなく、相手の話と合う実績があったときに使います。

逆質問で持ち帰るのは情報だけではありません。相手にも、「この人には、この仕事を任せられそうだ」という判断材料を残しましょう。

質問の候補から選び直したい場合は、基本編:SES面談の逆質問リストを確認してください。基本編で聞く内容を決め、この上級者向けの記事で回答後の一言を準備すると、実際の会話へ落とし込めます。

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質問の先で伝える実績を、自分の経験から整理する

これまでの担当範囲や希望する案件を踏まえ、TECH4Uの面談準備サポートと働き方をご確認ください。

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